2022年度の不死身TVアニメ動画ランキング 4

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早速見ていきましょう!

81.3 1 2022年度の不死身アニメランキング1位
メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (432)
1629人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。 どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。 そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。 リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。 深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。 リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。 ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。 リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。 しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。 そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

胸糞感が度し難し!冒険家には「呪い」という名の祝福とルサンチマンの「叫び」を手向けとして贈りましょう…

世界観には独自性があり、濃厚、壮大、広大のこってり豚骨風味。
本作は他を圧倒する底力、潜在力を持っていると言えるでしょう。
そして音楽面も文句のつけようもなく、{netabare}特にedの「味噌&ロイド」の曲は世界観にベストマットしてるものと認めざるを得ませんが、、
如何せん!{/netabare}どうにも度し難い!!のは、この「胸糞」展開であります。

●総評
{netabare}
独特の世界観や雰囲気には目を見張るものがあると言えますが
それに対してストーリーの評価となると残念ながら巧く機能していないような印象を受けました。

よって最終的に物語評価を更に下方修正いたします。

「烈日の黄金郷」のヒロインかつ主人公はプリンセスファプタでありました。
故に彼女の復讐物語が成就すべきであることも、彼女の復讐物語に正義があるのも
大いに納得がいくところでありますが、それに対してアビスの真のヒロインかつ主人公であるリコは
成れ果て村の住人との交流があり、親近感が生まれたことによりファプタの復讐を阻む立ち位置に
あるはずなのにもかかわらず、残念ながら存在感がまるでありませんでした。

本来の主人公であるはずの彼女の見せ場と言えば
笛吹くか、脱糞するしか、なかったような気がいたします。

プリンセスファプタの戦闘力が異常に高すぎたため、人間であるリコに対抗手段がまるでなかった
というのもファプタにバランスが片寄り過ぎたという問題に繋がりますが
それ以上にリコであれ、レグであれ、ファプタの復讐劇を止めるだけの動機や
正義みたいものを示せなかったのがかなり大きかったような気がしました。

正義の天秤がファプタの復讐劇に片寄り過ぎたなら、住人皆殺しの大量虐殺完遂
こそがハッピーエンドみたいなおかしな話になるようにも思います。

リコやレグは住人たちを守る側の立ち位置でもっと自己主張なり、自分の思いを
復讐の姫にぶつけることにより天秤の均衡を自らに引き戻すべきであり
復讐の正義が圧倒したままの状態では物語に「葛藤」は生まれず
それなら姫と旧知のレグも復讐の手助けをすべきということに
なり兼ねないのでは?という話になります。

本作のヒロインVS本シリーズの真のヒロインが正面からぶつかり合うことで生まれるはずだった
「葛藤」を巧く描けなかったのは痛恨の空振りであったと判断いたします。

べラフの記憶を利用してヴエコとファプタを結びつけるというやり方は便利で合理的ではありますが
ヴエコとファプタの人間関係をなにかしらのエピソードでもって個別に描かなかったのも
なんだか物足りないような印象を受けました。

二人の直接的関係性についてほぼ何もないような状態で最後にヴエコとの別れが来たとしても
そこに何かを感じろというのは無理な話に思えてなりませんでした。

ファプタを主人公扱いする気持ちが強すぎてレグやリコとの本格的な対立、激突する状況を
躊躇ったために、救済措置としての「デウスエクスマキナ」を安易に発動させたのも
美味くないように感じました。

「デウスエクスマキナ」とは主に悲劇などに使われる手法で「機械仕掛けの神」を意味します。
ファプタがリコに対して危害を加えようとした時にそれを阻んだ「ガブ」はまさに
文字通りの「張りぼての神」でしたが、住人皆殺し以外に解決方法がない
プリンセスの復讐物語の結末をアビスの原生動物の突然の乱入により無理やり別の方向に曲げ
復讐物語を有耶無耶にしたことも同じ手法を安易に繰り返したように見えて仕方ありませんでした。

物語において「デウスエクスマキナ」を安易に多用し過ぎるとそれは
ご都合主義の「張りぼての神」に転じて、興醒めすること甚だしいという
オチに成れ果てる運命にございます

総じてストーリー性は弱く「ベルセルク(蝕)」のオマージュも却って逆効果で
劣化版ベルセルクであるところのただの雰囲気アニメに過ぎず
ストーリーも1期に比べるとかなり落ちるだろうという結論に至ります。{/netabare}


最終話を見た後に極めて個人的な感想を言うならば
{netabare}ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも不明で
何とも言えない宙ぶらりんのままにスルリと閉幕がやってきたような
そんな印象が強かったような結論にございます。{/netabare}

●ヴエコ・イルミューイ・ファプタ
この3人のうち{netabare}いずれかに感情移入できればそれなりに楽しめたのかもしれませんが
感情的には断念してる当方としましては、3人の関係性を頭で分析することがやっとできた辺りで
限界点を迎えてしまい、残念ながらそれ以上のものを本作から感じ取ることはできませんでした。

ヴエコは自分と同じ絶望の闇を持つイルミューイが愛おしく思え、そこに希望の光を見出しますが
イルミューイにとってもヴエコは唯一無二の特別な存在であったようです。
イルミューイの意思と思い出を受け継いだプリンセスファプタにしてみても
ヴエコには思うところが色々あったのでしょう。

成れ果て村の崩壊とともにプリンセスの復讐物語も終わります。
そこにどんな「価値」があったのか?を見出すには
恐らくヴエコが抱えた絶望を体現する必要があるようにも思われますが
キャラに対して親近感が湧かない時点で当方には
それを語る資格がないということなのかもしれません。{/netabare}

●「お【日】様みたいな匂い」という言葉から思い浮かんだある仮説
原作ファンの方が指摘していたこの言葉とそれについての解説にインスピレーションを受け
思い至ったものは{netabare}「ベルセルク」{/netabare}でありました。

{netabare}終盤におけるプリンセスファプタの復讐戦の展開はベルセルクの「蝕」に酷似していたのは
偶然ではなく必然で、意図的にオマージュを踏みに行ったようにも考えられます。
蝕とは「(皆既)【日】蝕」を示し、また「食」には「食べる」という意味合いもあり
ガンジャ隊御一行もイルミューイの子供たちも村の住人も「食べる」というキーワードで
その関係性が結ばれているのも意図的なもののように思われます。

ガンジャ隊は鷹の団であり、ヴエコはキャスカと(性的虐待事案も含め)
どこか似ているように思います。
鷹の団団長のグリフィスのキャラ性は、べラフとワズキャンとイルミューイに
3分割されたような形になっているような気もいたします。

グリフィスにはべラフのようなクールさ、ワズキャンのようなリーダーシップとカリスマ性
そしてイルミューイのような無邪気で純粋な面をすべて兼ねそろえたような特徴があります。

またレグの火葬砲はガッツの義手砲と似ており、ヘルメットも少年時代のガッツが初回の登場シーンで
被っていたのが印象に残っています。

レグは黎明卿たちにより片腕を切断されますが、ガッツも「蝕」での激闘の末に片腕を失います。

「蝕」の背景には「日蝕」があり、その際に行われる降魔の儀では生贄が捧げられますが
ベルセルクでは鷹の団、本作では成れ果て村の住人がそれに当たると考えられます。

降魔の儀がとり行われる周辺地域と外界には境界が生まれることにより隔てられる状況も
成れ果て村の障壁によりファプタが容易に侵入できないような様子と一致しているようにも見えます。

以上の事から「お日様みたいな匂い」という言葉には、ベルセルク「蝕」
のオマージュを示唆する意図が込められていたのであろうという結論が
導き出されるわけであります。{/netabare}

●覇王の卵と妖怪大戦争
{netabare}本作がただの雰囲気アニメという指摘は激辛の評価でありますが
前回から続く妖怪大戦争展開が、もしかしたら厳かで重々しい本作特有の世界観を台無しにしてしまうことになりはしないか?という懸念を抱かずにはいられません。

プリンセスファプタの復讐劇はベルセルクの蝕みたいな状況になってしまいました…
同じダークファンタジー作品なので両者がなんとなく似てるのはまぁいいとしましょう。

ヴエコから始まりファプタに至る物語。
もしかしてファプタの名付け親がヴエコなのか?とも考えましたが、そうではなく
べラフを媒介にして記憶のバトンを渡すことによりヴエコとイルミューイとファプタの関係性が
とりあえず繋がるという流れだったようです。

それを受けて視聴者の視点からファプタの復讐劇に感情移入ができるのか?という話になりますが、
個人的にはそもそも「子作り」というワードで繋がれたヴエコとイルミューイの関係性に対して
共感できる要素が何もなく、そういうわけで、結果ファプタの復讐劇にも特に感じるところは
何もないというのが本音であります。

妖怪カオスの状況を打開する可能性を持った最後の切り札=レグは眠ってしまい…
プリンセスファプタと成れ果て村住人プラスアビスの原生動物が入り乱れる妖怪大戦争は
更に激化し、事態は混沌を極め言葉を失ってしまうような情況であります。

降ればどしゃ降りの雨で、どうやらプリンセスファプタは不死身体質らしく
もりもり食べて華麗なるグレートリセットを成し遂げますが、
ある意味ゲゲゲの鬼太郎みたいなプリンセスの雄姿を見て思い至った結論は
物語の評価を下方修正しようというオチでございました…{/netabare}

●プリンセスの証明
{netabare}ファプタが何故にプリンセスであるかと言えばイルミューイの娘だからですが
イルミューイがプリンセスの由来となる事情について少し深堀りしてみたく思います。
イルミューイとは不可侵海域の孤島に住む原住民の「子供」であります。
重要なポイントはイルミューイの背中には刺青があるということです。
原住民が刺青してるのだから、そこにシャーマニズムとの関係性が
あるのではないかという推測が成り立ちます。

そしてイルミューイのあの「目」ですが、焦点が定まってないような
虚ろな目をしてたりするんですが、その理由として2つくらいの要因が思い当たります。

1つはやや危うい話になりますのでここでは詳細に触れませんが2つ目の理由と大雑把に言えば
同じようなものなので、それについて言及するとそれは「トランス状態」を暗示してるのでは?
ということであります。
シャーマニズム文化圏に属するシャーマンはトランス状態に入ることにより幽体離脱や降霊術を
可能とする聖職者階級の種族であります。

シャーマニズムと言えば縄文文化やアイヌ文化(ゴールデンカムイの大ババも刺青あります)
に繋がる要素も含みますがもう一つの特徴として挙げられるのはピアスなどの装飾品と
密接な関係性をもつということです。

イルミューイが飼っていた小動物が死にその骨でヴエコがネックレスを作り彼女に渡しますが
彼女はそれを大いに気に入ります。
一見して悪趣味な骨で作った首飾りなどはまさにシャーマニズムに関係する
装飾品以外に考えられないと思います。
そしてベルセルクの「ベヘリット」みたいな「欲望の揺籃」も
シャーマニズムに関連する装飾品という風に考えられなくもないような気もします。

イルミューイの文化圏においては彼女の母親がそうであるように子作り大推奨の考え方が主流
でありますが、このことは縄文文化においても同じような特徴があると言われております。
イルミューイにまつわる文化的傾向と世界各地に分布する諸文化の特徴を比較し導かれる答えは
「シャーマニズム」の一択しかないという結論になります。

イルミューイの正体とは即ち、「シャーマニック・プリンセス」ということになります。

「ベヘリット」がグリフィスのもとにあるべくしてあるように
「欲望の揺籃」もイルミューイのもとにあるべくしてあるのは
彼女が「シャーマニック・プリンセス」であり、それを使える
資格があったからということを表し、
(シャーマニズムという)闇の中に「光」=イルミネーションをヴエコが求めたのも
イルミューイこそが「シャーマニック・プリンセス」であることの証明しており
コンパスの針が闇の中(の光)を示したこともそれを裏付けるものと推測いたします。

そしてシャーマニズムの「シャーマン」とは「呪術使い」とも言い換えることができますが
「呪術」の「呪い」とは「アビスの呪い」に繋がる概念なんだと推測できます。

ダークファンタジーにしてもファンタジーにしてもその世界観と密接に絡んでくるものは
「剣と魔法」という要素になりますが、本作においては魔法の代わりにシャーマニズムや呪術が
重要な鍵を握っているように思われます。

ちなみに「子供」の「供」とはお供え物を意味しますが、
そういう文化圏に属する最下層民は時に大変残念な扱いを受けることもあるようです。{/netabare}

底知れぬ大穴=「アビス」とは何であるについても上記の仮説を前提に考えれば
答えは導けると確信いたします。

障りのあるヴエコの真相について晒します
{netabare}この物語はヴエコから始まり、イルミューイに繋いで、最終的にファプタに
バトンが渡る展開となっております。
よってまずヴエコとは何であるのか知らずには先に進めないというのが道理ではないでしょうか。

しかしながらヴエコというキャラには放送コードに引っ掛かるような類の問題があったため
制作サイドとして自主規制をかけざるを得なかったような事情があったのではないかと
推測いたします。

そのような自主規制という判断自体は適切だと思いますが、その副作用として
圧倒的多数の視聴者には真相が伝わらなかったという可能性がかなりあるものと思われます。

7話におけるイルミューイとヴエコの会話からヴエコの真相を解き明かすキーワードを抽出するならば
「交尾」「不妊」といった言葉に妙な引っ掛かりを覚え、
そこには重要な意味合いや含みを持たせているのではないかという予感が立ち上がります。

1話におけるヴエコの回想シーンでは孤児のヴエコを引き取った「酷くろくなものではない男」が
登場しますが行為の主体者であるところの「この男」に関係するキーワードを抽出すると
「事の度に聞かせてきた」「使い古しのお前でも」という言葉が検出されます。

「事の度」の「事」と「使い古し」もしくは「使い古す」は同じような意味合いを持ち
要するに「交尾」を意味するものと解釈できます。
更に問題の回想シーンでその男は高熱の炎で焼かれた鉄棒を用いて
サディスティックな変態性癖を示すかのような行為に走り、
その被害を受けた結果として「不妊」体質になったのではないかという予想が成り立ってしまいます。

このようにかつてヴエコが性的虐待を受けていたことが判明するわけですが
ここで更に注目すべきは時間軸と時間経過であります。
「交尾」の話はガンジャ隊に入り黄金郷に到達した後、あるいは現在進行形で
繰り返されているのだということがイルミューイの証言から明らかになるのですが、
それを裏付ける台詞がないか探してみると
1話の黄金郷を目指す旅路の船上にて行われたべラフとの会話の中に
「売り物にもならない醜い体」「お世話するしかできない私」というものが見つかります。

「醜い体」とは「交尾」を暗示しますが、「お世話」も「交尾」を暗示する言葉で
あろうことが結論として導き出されます。
ガンジャ隊のお世話係とは隊員の性的な部分もお世話するという意味合いも含まれており
結局ヴエコとは本作の中では性奴隷のような扱いを受ける極めてコメントし辛いキャラ
であるというのが真相だったというオチであります。

自主規制はしたがヴエコの真相を探る手掛かりを制作サイドが完全に抹消することはしなかったのには
恐らくヴエコがイルミューイに加担していく動機についてはどうしても伝えたかったという
制作側の意図がその背景にあったのだと推測いたします。

ヴエコが「お世話係」になることを最終的に決定する権限があるのは
ワズキャンであり、決定権がなくとも反対しなかったのはべラフであり
他の隊員にとっても「お世話係」については重宝したものであると予想できるからこそ
ワズキャン他とヴエコの関係性はかなり微妙なものがあり
最終局面でヴエコがガンジャ隊かイルミューイかの2択を迫られた際に
イルミューイに傾くことについての動機付けの要因になったことについての
一定の理解は得られるのかもと言えなくもなさそうです。{/netabare}

●プリンセスファプタ{netabare}暴れる妖怪大戦争!?{/netabare}
しかし当方の感情は途中で断念してるため、一切感情移入ができておりません…
一番まともなレグしだいで、なんとか頭はついていけるかもですが
10話を見たが完全に何もなかったというのが個人的感想です…

「美しさとは【目】だ」
1話で三賢のべラフが口にした言葉は{netabare}伏線{/netabare}だったのでしょうか?

{netabare}胸糞感や基地外感が{/netabare}強烈すぎて個人的に感情移入できなかったキャラ選手権【ワースト10】
{netabare}
1位 イルミューイ
2位 ヴエコ
3位 ファプタ
4位 マアアさん
5位 リコ
6位 ナナチ
7位 ベラフ
8位 ワズキャン
9位 マジカジャ
10位 レグ
{/netabare}
その理由
{netabare}まずレグは本作において一番マシでニュートラルなポジションであります。
三バカトリオの一角で天然ボケな部分もありますが他と比べたらかなりマシに思えます。

基本的に「成れ果て」の外見が苦手でして、グロカワ系キャラを好意的に捉えることができませんが、マジカジャには知性と紳士的な姿勢を感じるので「成れ果て」の中では一番マシに見えます。

ワズキャンは本作においては最上級の基地外キャラな面を有しており、
黎明卿に通じるところありますが、カリスマリーダーだからこその決断だと理解はできます。
成れ果て化しなければもっと好意を持てたかもしれません。

ベラフはクールで一番常識的?なキャラのようにも見えますが、その一方で人間味に欠けており、
そういう意味では隊員中で一番成れ果てに近い存在だとも言えそうです。

ナナチは見た目が緩すぎてかなり苦手です。本作において緩キャラや緩いパートが多用されるのは、
展開に「緩急」つけるための作為であると予想されます。
その効果は確かにあるとは思えますが、それにしてもあまりに多用されると
緩パートまみれで食傷気味になってしまいます。
三バカトリオの突っ込み役的立ち位置で突っ込み役は貴重な存在ですが
突っ込みの切れが悪いようにも思え、残念ながら好感は持てません。

リコは究極の天然ボケキャラで無神経鈍感、面の皮がやたらと厚く、基本的に空気読めない人です。
彼女得意の脱糞シーンが象徴するように?将来大物冒険家になり得る大きな器を持っていますが、
天才とバカは紙一重という言葉通り紙一重過ぎて感情移入するのはほぼ不可能です。

究極の緩グロキャラがマアアさんです。
見た目も声も行動パターンも不快でなんだか気持ち悪いものを感じます。
ボディに2、3発ぶちかましてやりたい衝動が抑えられません。

トップ3の一角=プリンセス・ファプタの真の基地外性!?
それが発揮されるのは10話以降なのかもしれませんが、血は争えないという言葉通り
イルミューイの性質を多分に感じられ、自分の腕を引きちぎる野蛮性があったりとか、
その反面レグに対しては度し難い程にデレデレするようなそのすべてのアンバランスさに対し
感情的対応が全く取れません。
この空気が読めない自由奔放さは主人公のリコに通じるところありますが、
このプリンセスには突っ込み役不在のため制御不能で、さじを投げたくなります。

本編のストーリーテラーであり、表のヒロインであるのがヴエコですが
彼女もかなりの天然ボケ傾向あり、過去にトラウマ体験した割に
繊細さに欠け大らか過ぎて肝っ玉も強靭です。
強靭化とは狂人化を意味するのか?と思えるほどにスーパーサイヤ人化したような印象を受けます。

このキャラには厄介なところがあり、見た目は成れ果ての中では一番マシにも思え、そういう意味では
べラフやワズキャンよりはまともな人間性を有していると言えそうなんですが、
残念ながらイルミューイの考え方をあっさり受け入れ、英断を下したワズキャンと対立
してしまうように行動原理に明確な理由がないような側面が見受けられます。

彼女にとって最大の価値がイルミューイというならば、
トラウマの元凶である「ジュロイモーの残像」的装置は顕在化しないはずではないでしょうか?
彼女の性格を踏まえて考えてみると、彼女にとって
イルミューイこそが大事(=闇に差し込む一筋の光)ということならば、
他のものは対価として支払っても構わない、いかなる犠牲を強いる覚悟も既にできていると捉えるべきであり、そうであるならその時点で過去のトラウマは克服できていると考えられませんでしょうか?

百歩譲ってトラウマは完全には克服してないというならば、ヴエコのまるで被害者意識が欠落
したようで繊細さに欠ける、あの鈍い性格は何でしょう?という話になります。
キャラ設定が混乱してるのか何なのかは不明ですが、兎に角何がしたいのか意味不明で
感情移入できないことだけは確かです。

結局ヴエコとは真のヒロイン(イルミューイ&ファプタ)を引き立てるだけの補完キャラにすぎず
ストーリーテラーは偽ヒロインであったというのが当方の見解です。

※すべては7話のイルミューイとヴエコの会話の中に忍ばされていたようです。
時間経過を正しく押さえ、二人の会話を注意深く聞いてみると矛盾するような要素が
出てくるのですが、その矛盾を解消するような答えを見出せればヴエコの「役割」が見えてきます。
7話の会話から1話に戻り再検証するとそれに気がつきます。

あまりにあれ…なので、物語の評価を下方修正いたします。
{/netabare}

堂々たるトップオブ{netabare}胸糞基地外{/netabare}クイーンはイルミューイです。
イルミューイの{netabare}何が気持ち悪いのか冷静に考え直してみて気づいたのは{/netabare}あの「目」です。
あの目にどんな意味があるのか考察してみるとなかなか厄介な話になりそうですが・・・この続きはいずれ致します。

個人的には7話が過去最高に胸糞感が度し難く、{netabare}こみ上げた具が
尻の穴から内部爆裂してしまいました。
とは言え「途中で断念した」いうのはちょっとした「シミュレーション」ですが、
その意図するところは今回で断念した人が意外と多かったでは?みたいな、
ある種個人的な見解に元づくものです。{/netabare}

何故ヴエコの性格態度に納得できないのかについて{netabare}もう一度思いを巡らせた後に気づいたことは
時間経過と急激な環境変化により、もはやヴエコは昔のヴエコではなくガンジャ隊の三賢の一角を
なす指導者的存在にスケールアップしてるという話であります。
黄金郷に憧れていた時期のブエコと実際に黄金郷に辿り着いたブエコは別人格と言えるほど
急激な進化を遂げたということなんだと思います。

もしも日常生活がデッドオアアライブの繰り返しみたいな環境に置かれたら過去のトラウマに
囚われてる暇なんてあるわけないというのは確かにその通りであり納得はできます。
そのように思い8話を見たら、確かにその理屈を手堅く固めにいってるような要素を
多分に感じることができました。

本作の原作者はなかなかに計算高く、よって最後まで事の次第を見守らず評価を下すのは早計であり、独断専行的な感想を抱くのは愚かであることについては一定の理があると思います。

とりあえず、いままでの展開については十分理解可能です、頭では…
頭では理解はできるのですが、如何せん感情がついていけず
頭では8話までついていけてるのに、感情的にはダメらしく
感情的には7話で断念、ギブアップしてしまったというのが個人的な実情あります。

ブエコとガンジャ隊ご一行は急激な環境変化に適応し、メンタルは超人級の強度を有する
化け物みたいな存在に進化を遂げたようですが
メンタルが並みの人間レベルでしかない当方にしてみると理解し難い違和感や戸惑いを覚えた
という感が強く、およそ凡人と超人では価値観の乖離が惨過ぎてそのギャップを埋めることには
ある種の虚しさを感じるだけというのが個人的な話のオチであります。{/netabare}

心と頭をざっくり断絶させる末恐ろしい作風は天才的でもある
と言える一方で狂気さえ覚えてしまうような問題作であるため、
敢えて注意喚起させて頂きたく思いました。

(思いっきり蛇足ですが、{netabare}日本の平和憲法特に憲法9条
というのは現実逃避のロマンチストが妄信してるような類のものと個人的には考えていました。
しかしながら自分という存在がおよそ凡人でしかないという真実を知った今となっては
「現実逃避大いに結構!」というのが自分の信条であります。
本作において見た目は子ども、でもメンタルは超人!?みたいな主人公にその他の
メンタル強靭キャラが敷き詰められている理由としては、冒険者とは強靭なメンタルを持って
しかるべきという信念が背景にあるものと推測いたします。
個人的な趣味嗜好の話になりますが、「俺強系」の作品が苦手の当方としましてはメンタル面における「俺強系」にも抵抗があるらしく、あから様と言えるほどのメンタル強靭設定に対しても
生理的には受け付けないということが判明しました。
メンタルが超人級の冒険者になるよりも平和憲法の幻想に酔ってるだけの臆病者の夢想家
である方が遥かにマシな人生であるというのが、極めて個人的な人間的生き方の結論であります。)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

欲望の果てに

【紹介】
メインドインアビスの1期→劇場版→烈日の黄金郷の順番で、劇場版を見ていないとストーリーが飛んでよくわからない部分が出てくるので劇場版視聴必須です
とても設定が細かくわかりづらい話なので、自分なりにストーリーの本筋と各キャラについてまとめました、
下のほうにネタバレタグでとじてありますのでよろしければご覧ください
【感想】
期待通りのデキでとても面白かったです、録画をためて最初は3話くらいまでと思ったけど面白すぎて最終話まで止まりませんでした
とても設定が複雑で難解かつ新キャラクター達の考えが独特でわかりづらいしなかなか心の内が語られないのでちょっとわかりづらい話になっています

グロいシーンや鬱な展開、作者の変な性癖は1期よりも多いし濃いけど、ここまで見てきて「そういう作品だ」と知っているので一期の時ほどのショックはなかったかも
※作者の変な性癖は相変わらず度し難い・・・
{netabare}
それから今期はほぼ一つの層の一部(村の中)だけで話が完結するので、未知の領域に足を踏み入れる恐怖とワクワク感という1期の特徴は薄く、
呪いが届かない安全さがあるのでこれまでに比べて格段に何が起きるかわからない恐怖は弱かったです
冒険の面白さよりもアビスの秘密に迫る内容が中心なので、この作品を最後まで追うか追わないかの分かれ目になる作品になるかも

話の作り方がうまくて、ガンジャ隊の足跡とリコ達がどう重なるのか興味を引かれながら視聴していきました
丁寧に作りすぎて1クールまるまる費やすのはどうかと思うところはありますが、丁寧に作られている分キャラクター達の掘り下げがいっぱいされていて
よりアビスの世界観に没入することができて私はとても満足しています

欠点をあげるなら、謎をぼかしすぎたせいで繰り返し見てもよくわからないことがいくつかあることです
{/netabare}

【烈日の黄金郷のストーリー簡単なまとめ】
とても複雑でわかりづらいため、簡単にまとめてみました重大なネタバレばかりなので視聴後にご覧ください
わたしの解釈が間違っているかもしれませんので参考程度にみてもらえれば
{netabare}
リコ達が6層に到達するよりもずっと大昔、まだ探窟家の町ができる前に故郷を追われた者たちで結成したガンジャ隊が黄金郷を求めアビスの6層に到達しました
6層で拠点を作り、飲み水を確保しましたがその飲み水は飲んだ者に種?のようなものを産み付け寄生する「水もどき」が混ざっており、
唯一の水源であったため危険と承知しながらも飲み続けるしかなかったガンジャ隊の一行は次々と倒れていきます
この時、ブエコと青髪の少女パッコヤンは倒れた仲間達を看護する役だったみたいです

そんな中、リーダーのワズキャンは願いを叶える異物「欲望の揺籃」を子どもで邪念がないイルミューイに使い、イルミューイの願いである子どもを産むことを叶えたけど
※揺籃とはゆりかごという意味です
その子どもは一日しか生きることができず、生まれては死ぬ我が子を見て毎日涙を流していました
ところがこの生まれてきた子どもを生きたまま刻んで食べることにより、「水もどき」の症状を改善させる効果があることを発見したワズキャンは隊員に飲ませて無事窮地を脱しました
この時、隊の頭脳担当であるベラフはこの行為に罪悪感を感じて精神に異常をきたして自己嫌悪にさいなまれていきます

ワズキャンの野望はそこで終わらず、2個目の欲望の揺籃をイルミューイに使い、2個目の効果でイルミューイはどんどん人ならざる姿に変貌して巨大化していきました
この巨大化したイルミューイが「成れ果ての村」の正体で、村は彼女の体内でした、たぶんアビスの呪いが村では発生しないのはイルミューイの体内なので力場がないのでしょうね
そして巨大化したイルミューイの中に入ると、「自身の欲望の形」に変化します、これが村にいる「成れ果て」の正体でした
自己嫌悪に陥ったベラフはイルミューイに許しと裁きを乞い、一番に彼女の中に入っていくとガンジャ隊のメンバーは次々とイルミューイの中に入っていき、成れ果ての村ができあがりました
このときブエコはそのような非道な仕打ちをすることに反対して自殺しようとしますがそれをワズキャンに阻止されてイルミューイと深く繋がった場所に幽閉されました
たぶんワズキャンの目的は、故郷を持たない自分たちの故郷を作ることで、仲間達もこれに同意していたのだと思います

さらに3個目の欲望の揺籃を使ってイルミューイは最後の子になる女の子を村の外に生み落としました、これがファプタです
ファプタは村の人々にとって信仰の対象で「決して滅びない価値の化身」「成れ果ての姫」と呼ばれ崇められていました
※なぜ信仰していたのかはよくわからないけど、水もどきで苦しんだ窮地を母のイルミューイが救ってくれたから?でしょうか?
ところが彼女の目的は村を破壊してイルミューイを開放することと、村人の殲滅でした
でもファプタは村人とは逆で、村に入ることができません、だから記憶を失う前のレグと村に穴をあけてもらう約束をしました

リコ達が到達するよりも前に、劇場版の重要人物ボンドルドが成れ果てになり永遠の命を持つミーティを連れて6層の探索に来た時に
ベラフはミーティを欲しがって交渉したけど断られて、ベラフは自分の体の一部と記憶を代償として差し出す代わりにミーティの魂と体をそのまま複製しました
この複製を発見したナナチは自分を代償にミーティを開放?することをベラフに要求してこれに応じ、ナナチはミーティとともにベラフのところで眠りにつきました
これを助けようとしたリコはワズキャンから情報をもらって封印されていた三賢の一人「ブエコ」を訪ね、ベラフとの交渉材料を探します
レグはファプタとの約束を果たすかわりに、ファプタの体の一部をもらい、それをリコに渡します
レグは約束を果たすか迷うけど、村に襲来した化け物を退治するためにやむを得ずアビスの常識を書き換える砲撃?を発射し、ファプタが中に入ってきて村人の殺害と吸収を開始します
それを防ごうとしたレグと戦い、そこに6層の化け物も襲来し、ファプタが獲物に手を出すなと戦いを挑むも集中攻撃を受けて倒れます
穴があいたことで村が崩壊しはじめ、ベラフは記憶を取り戻し、自らの記憶をナナチに継承し、ファプタはベラフを吸収することでその記憶を知ります
ベラフから得た記憶からイルミューイの人間だったころの楽しかった思い出に触れ、憎しみ以外の感情も知っていくファプタは
わずかに残った村人を招集して吸収、残された村人は抵抗することなくこれに従いました
この時、ワズキャンによってどこかに連れ去られたブエコはどこに行こうとしたかはわかりませんが階段を上ってる間にアビスの呪いを受けて成れ果てになりますが、
途中で?ブエコと仲が良かった隻眼の少女パッコヤンがブエコを階段から下に投げて助けて消滅していきます(アビスの呪いが発生したのもパッコヤンが消えたのも村崩壊の影響)
本当にこれで良かったのか迷いながらも目的である村の破壊を達成
レグは彼女を仲間に勧誘しましたが、「考えておく」と言って別れて2期は終わりです
{/netabare}
【気になるキャラクターについて考察とか感想など】
{netabare}
★マアアさん
すごく可愛い!
特にぬいぐるみを清算で奪われたときの「まああー」って泣いて懇願する姿がとても愛くるしくてたまらないです!
すごくかわいそうなのに不謹慎ですが最高に可愛かった

本名わかんないけど、お尻が汚くて排せつ物の匂いがするって言われてて
これって成れ果てになる直前まで水もどきの下痢の症状に苦しめられていたんじゃないかな?って思うんですよね
それから作者の性癖で女の子にやたらと排泄させたがるので、可愛いぬいぐるみが好きで自身もぬいぐるみみたいな姿なことから
たぶん女の子だと思います、そうだとしたら一人だけお尻汚い設定にされててホントかわいそう・・・
でも、欲望が具現化した姿ならなんでそんな苦しい状態を引き継ぐのでしょうか? 謎です

怪力なのは成り果てになる前の願望でしょうか? 最初にメイニャを乱暴につぶしてしまったのがよくわかりませんし、リコになついた理由もよくわからなかったけど
元々が女の子なら、歳が近いリコと友達になりたかったのかもしれません

★マジカジャ
ガンジャ隊の一員ではなく、人間ですらなく、正体は「におい」だそうですが、謎すぎてどこから突っ込んでいいかわからないキャラクター
いい人なのはわかったけど、においってどういうことなの・・・
最終話前の特番で、彼の足音は5種類の効果音を合わせて表現しているのだとか!並々ならぬこだわりを感じますし、スタッフに愛されているキャラクターということがわかりますね
わたしもすごく好きなキャラクターで、消えてしまったのが残念

★ワズキャン
子どもを産めない体で村を追放されたっていう深刻な悩みを理解していて、やっとかなったと思ったら子どもを産ませては取り上げるというあまりに非道な行いには怒りしか感じません

イルミューイにしたことは極悪非道です、仲間を助けるためならまだ理解できたけど村を作るために利用したのは言い訳できないと思う
それでも先を読める力があって、隊長で、アビスの極限状態で全滅の危機に瀕していて、一人の犠牲でみんなが助かって願いも叶うことに気づいたら実行してしまうのも無理ないのかな?
彼の狂気じみた行動もアビスの呪いって言えるのかも?
そう思うとやったことが最低な割に憎みきれないキャラクターでした
ところでなんでブエコを連れ去ったのでしょうか?

★ベラフ
もっと利己的なキャラクターかと思ったらワズキャンと違ってイルミューイへの非道な行いで良心の呵責にさいなまれて精神に異常をきたすまっとうな人でした
ガンジャ隊の中では最初の印象から一番よくなったキャラなので好きになりました

彼の謎は、ミーティを欲しがった理由
永遠の命を持っていることを知っていたとして、彼が欲しがる動機がわからなかったですし、ナナチが欲しがった時に対価でそばで眠らせた理由も不明です
彼の行動が一番謎が多いかも


★ブエコ
ブエコはただの人間のままだと思うけど、生きていくための栄養はどうやってとってたの?
最後はどこへ行こうとしてたの?動かなければ成れ果てにならなかったのに

★パッコヤン
とても可愛いキャラクターだし、最後にブエコを助けたシーンが良かった
もう少しブエコとの絆がわかるシーンを入れて欲しかったかも

ブエコと仲が良かったのはわかるけど、リコ達が来る前に探しに行こうとしなかったのでしょうか? 記憶を失っていたのかもしれませんけど

★イルミューイ
・願望を形にするのに、人間には見えない子を産んでるし一日で死亡しちゃう理由は? 最初からワズキャンが水もどき対処のために願いをゆがめていた?

★ムーギイ
ブエコのことを知らないみたいなので、ガンジャ隊ではないのでしょうね、言葉を話せる理由が気になります

★ジュロイモー
村がブエコの記憶をもとに作り出したってあったけど、村の正体がイルミューイなら大好きなブエコの嫌がるものを生み出す理由がわかりませんし、
ジュロイモーの元の人の性格を考えたら、なんで村の守護者みたいなことやってるのかもわかりません、このキャラはなんで?って思うことばっかり
{/netabare}

【よくわからなかったこと】 {netabare}
・「清算」のシステムがどういったものかわからないし、価値の基準もよくわからなくて、リコがメイニャを心の底から大事に思ってるのはわかったけど
マアアさんが可愛いものに想っている価値もマアアさんにとって人生で一番大事なものじゃないの?って思って、リコにとってメイニャって人生で一番大事なものには見えないから
リコにとってのメイニャの価値よりマアアさんにとってのかわいいぬいぐるみの価値が劣るっていうのはよくわからなかった
・イルミューイの産む子が水もどきに効くのはなんで?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

マアアさんのお尻が汚い笑

今期一番印象に残っているのはマアアさん。
かわいいぬいぐるみが好きなうえ、ピンク色で見た目かわいいゆるキャラ。「まああ」しか喋らず癒し系な雰囲気。ガチャ〇ンにも見える。
なんといっても一番の特徴は後ろ姿が描かれた際の汚いお尻笑。丸出し笑。乾いたうんちを優しくしたみたいな臭いもするらしい。
メイニャを気に入り抱きしめると、力加減がわからなかったのか「プヂュッ」っと押し潰してしまい、メイニャは左目とお尻の内側が飛び出してしまった。
あああメイドインアビスらしさ全開の展開を早速見せつけてくれる。作風になかなか慣れなくてここでもう心折れそう。{netabare}幸い、メイニャは軟体動物だったのか圧を逃がすために飛び出しただけで命は無事だった。一安心。{/netabare}
マアアさんはリコの「価値」であるメイニャを傷つけて「精算」を受けてしまう。これまた残酷で辛い。{netabare}大切にしていたぬいぐるみと右腕と左目の周囲の皮膚が無惨にも剥ぎ取られて無惨な姿になったが、右腕と皮膚は色は変わってしまったものの再生した状態でリコとメイニャが危険な成れ果てに連れて行かれた際に姿を現して、強烈なパンチで撃退。メイニャのお尻の無事まで確認してくれる優しさ。{/netabare}
「まああ」しかしゃべれないから本当の名前は不明だが、リコが「マアアさん」と命名して終盤まで手を繋いだり、抱き着いたりして行動を共にす
ることに。臭いは慣れか?


深界六層がメインで今回は冒険譚ではなく、村を拠点に話を繰り広げる。
ヴエコの過去回想から本作は始まる。
もともと孤児で屈強な里親のジュロイモーの思い出を聞きながら犯される映像は衝撃。相変わらず安定の酷い話!!
{netabare}
逃れて決死隊ガンジャに入隊して船に乗り、栄養不足やら嵐やらでメンバーをかなり減らしつつたどり着いた島の穴に潜っていく。お互い子供を産めない体であることに共感したのかイルミューイも連れていくことに。ヴエコの役割は体調の優れない隊員の看病をすること。また、交尾の臭いがするということで男性の下の世話もどうやらしているようだ。
ヴエコは水もどき症状を発症したイルミューイを救うために欲望の揺籃を使用し、イルミューイは赤ちゃんを生むようになり、ヴエコを含む決死隊ガンジャはそれを食べることで水もどき症状が治った。なんだかんだでイルミューイ自体が村になった。ヴエコはイルミューイから大切な赤ちゃんを取り上げて見殺しにする行為を続けることの葛藤に苦しみ自殺をはかるも、ワズキャンによって阻まれてドグープ(目の奥)に囚われてしまった。成れ果てにはならないまま、送られてくる信号を通して成れ果て村の様子を見ていた。{/netabare}

あと気になるのは干渉器というロボットのようなもの。元々は何体かいたようだけど、深界六層・還らずの都にはガブールンのみに。{netabare}イルミューイの最後の子供であるファプタと行動を共にする。ある意味育ての親。母の体の中には戻れないという設定はなるほどと思った。そして、最後は住人全員死滅してるやん。やりすぎでしょ。{/netabare}干渉器はアビスの層をまたいで移動することはできず過去には各層に配置された干渉器が通信で情報交換を行っていたらしい。今後の物語にも関わって来るのかなあ。

久野美咲さんの演技はかなり力入っていた印象。かすれ声になるほどの大声なかなか出せないのでは?
見終わって 相変わらずグロというか残酷描写が多くて辛い。成れ果ての造形も可愛いものもいるけど、うーん。


OP
かたち 安月名莉子
ED
Endless Embrace MYTH & ROID。
挿入歌
GRAVITY Arnór Dan
Kevin Penkinという方が音楽に携わっている
楽曲はまさにメイドインアビスという感じ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。その不可思議に満ちた「アビス」へと挑戦する冒険者たちは、次第に「探窟家」と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街「オース」に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、記憶喪失のロボット・レグと出会い、共にアビスへ潜ることを決意したリコ。旅の途中でリコの命を救った「成れ果て」のナナチも仲間として迎え、さらにアビスの奥へ――。3人は深界五層でのボンドルドとの壮絶な戦いを終え、ついに“二度と帰ってはこられない”と言われる深界六層「還らずの都」へとたどり着く。そこには、成れ果てが独自の価値観を持って暮らす「成れ果ての村」が存在していた。


1. 羅針盤は闇を指した
黄金郷を求めて旅する決死隊「ガンジャ」。隊の一員・ヴエコが持つ「星の羅針盤」を頼りに未開の地の航海を続けていた。ある日、激しい嵐がガンジャ隊の船団を襲う。次々に他の船が波にのまれていく中、羅針盤が屹立していることに気づいたヴエコ。隊のリーダーであるワズキャンにすぐさま知らせたその時、嵐の向こうに島が現れる。ようやく辿り着いたその島で、ガンジャ隊は見渡す限りの巨大な大穴を見つける。

2. 還らずの都
ボンドルドとの壮絶な戦いを終え、リコ・レグ・ナナチは二度と帰ってはこられないという「絶界行(ラストダイブ)」の末、ついに深界六層へと辿り着く。見たことのない建造物や生物を興味津々で観察するリコ。再び孤児院の仲間たちに手紙を書いて伝報船を飛ばすが、目の前で巨大な原生生物に邪魔されてしまうのであった。そんな中、探窟を続けるリコたちの背後に怪しい影が忍び寄る。

3. 成れ果て村
何者かに奪われたプルシュカ(白笛)を探すうちに、知性を持った「成れ果て」たちが棲む不思議な村に辿り着いたリコ・レグ・ナナチ。戸惑う3人は、住人の一人・マジカジャから「村の案内をする」と声を掛けられる。警戒しつつも、白笛の在りかを知っている様子のマジカジャの後をついて行くと、村の工房で成れ果てが白笛を削って加工していた。レグは慌てて止めようとするが、リコはプルシュカが嫌がっていないと感じ取る。

4. 友人
レグの前に、成れ果ての姫と呼ばれるファプタと謎めいた人形・ガブールンが姿を現す。ファプタはレグのことを知っている様子だが、レグは記憶が曖昧ではっきりと思い出すことができない。一方ナナチは、お腹を壊したリコのために、村の市場で水と果物を探す。マジカジャから村での取引には「価値」が必要だと教えられ、自分にとっての「価値」とは何かを考えるうちに「ミーティ」のことを思い出すが…。

5. 秘匿
マジカジャから「ミーティは三賢のべラフが使っている」と教えられたナナチ。べラフの部屋へ向かうと、そこにはお別れをしたはずのミーティの姿が…。取り乱すナナチに、べラフは「何を欲してここに来た?」と問いかける。一方ファプタと別れ、村へ戻ろうとするも道に迷ってしまったレグ。原生生物のリュウサザイに執拗な攻撃を受け、苦戦を強いられていたところをガブールンに助けられる。

6. 呼び込み
自分自身を「価値」として売ってしまったナナチを取り戻そうとするリコ。「両目か、両足か、臓腑の半分か」とベラフに対価を迫られる。悩みながらも意を決するリコであったが、マジカジャが「何とられてもおわり」と寸前のところで止めに入る。さらにナナチも「ほっといてくれ」とミーティから離れようとしないため、マジカジャはリコを外へ無理矢理連れていくのであった。その矢先、原生生物のオオガスミが突如、村に襲い掛かる。

7. 欲望の揺籃
決死隊「ガンジャ」の生き残りだと明かしたヴエコは、「成れ果て村」の忌むべき成り立ちについてリコたちに語り始める。かつて「還らずの都」へと辿り着いたワズキャン率いるガンジャ隊。黄金郷を見つけたという喜びもつかの間、昇降による異形の呪いのせいで地上に戻ることができないことに気づく。隊員たちは「黄金郷で最初の民として生きていこう」と決意するが、食糧と水場の確保に難航する。

8. 願いの形
「水もどき」に侵され、次々と倒れていくガンジャ隊の面々。ついにヴエコも発症するが、ワズキャンから与えられた“香ばしいもの”を食べて回復する。同様にベラフも回復していたが、“香ばしいもの”を食べてしまったことを深く後悔し、精神を壊していた。動揺するヴエコを、ワズキャンは落ち着いた様子でイルミューイの元へ連れていく。そこでヴエコが目の当たりにしたのは…。

9. 帰還
ナナチをベラフから取り戻すため、レグはファプタに「一部が欲しい」と話をする。すると“ある約束”を果たすことを条件に、ファプタは迷いなく自らの体の一部を引きちぎり差し出す。心配するレグをよそに、“不滅”であるファプタは平気な様子だが、血の匂いにけものたちが狂い出してしまう。レグは急いで「成れ果て村」に体の一部を持ち帰るが、どうしてもファプタとの“ある約束”を果たすべきかどうか答えを出せず…。

10. 拾うものすべて
レグの火葬砲で「成れ果て村」へと入れるようになったファプタが、復讐を誓い乗り込んでくる。村が破壊されていくなか、眠っていたナナチが目覚める。ベラフは自らの価値と記憶を託してナナチを解放するが、境界線を越えると「ミーティは消える」と告げる。ミーティと再び別れてリコとレグのところへ向かうか、留まってミーティと一緒に留まり続けるか、ナナチは選択を迫られる。

11. 価値
ファプタの笑顔や泣き顔など、記憶の断片が蘇りつつも、依然はっきりと過去を思い出すことができないレグ。暴れ続けるファプタを止められないまま、攻撃を受けて気を失ってしまう。レグとの戦闘を終えたファプタはさらに怒りの矛先をリコに向けて襲い掛かるが、ガブールンが身を挺して止めに入るのであった。ショックを受けたファプタは、怒りが収まらず再びリコを襲おうとするが、そこへ現れたのは…。

12. 黄金
原生生物との激しい戦闘を続けるファプタの代わりに、レグが戦いを引き受ける。ファプタと村人たちに対話をさせるためであった。ファプタが“村人を食べ尽くして村を崩壊させ原生生物を倒す”と告げると賛同する村人たち。一方、呪いによって成れ果てとなったヴエコは、ファプタに母親イルミューイの記憶を伝えて息を引き取る。崩壊した後に残ったのはリコたちとファプタのみ。レグはファプタに仲間にならないかと誘う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

70.9 2 2022年度の不死身アニメランキング2位
不滅のあなたへ 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (152)
584人が棚に入れました
フシ:川島零士
観察者:津田健次郎
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

終わる種族と終わらないネクロマンシー

結論から言えば前期のグーグー編が{netabare}ピークであり、それに比べると本作は
明らかに劣っていると言わざるを得ないでしょう。

ボン王子のキャラ性含め出会ったくらいまでの展開には好印象を持てましたが
レンリル防衛戦が無駄に長く、物語性が希薄なように感じました。

ダークファンタジー特有の残酷悪趣味描写やカハクに見られる同性愛志向については
断固たる意志で以て減点対象と致しました。

たとえ町を守るためとはいえ、あまりにも軽はずみに命を粗末に扱うような戦術は
特攻にも劣り、悪趣味なものを感じずにはいられません。

不死の存在を強調するような描写、その背景には【ムーンショット目標】が
あるのではないかと個人的には推測いたします。

本作で終わっていいはずなのに、現代に至るまで終わらない物語の意図するものは
不死という存在が現代でリンクするからに他ならないということだと思います。

遺伝子・細胞治療の技術だけでも不老不死は理論上実現可能ということになりますが
【ムーンショット目標】はそれを超越したテクノロジーを実現可能とする国家的計画であります。

戦いで「片目」を負傷するといういつものワンパターンは手塚治虫の時代より続く
お約束でありますが、それのみならずフシが根っこのようなものを張り巡らす様は
これもお約束の【世界樹】=【ユグドラシル】を表してるということになるのでしょう。

思えばED映像に「木」が出てくるのも、そういう意図があったということですが、
例えば【ユグドラシル】と【ムーンショット目標】の関係性について詳細に記すならば
話が終わってからでは遅すぎであり、各話レビューという形でしか意味がないと
気づいた時には後の祭りでありました。

何故か至る所で強調される【ユグドラシル】がどのような意味を含んでいるのか?
それをわかりいいように説明するのは至難業でありますが、
折を見てこれに挑戦したいと考えている次第にございます。

そして【世界樹】に込められた野望?を暗示する表現は{/netabare}今後も繰り返されるでしょう。


●「機械仕掛けの神」と微笑むヒロイン
{netabare} 死者が見えこれと対話できる能力を持つボン王子は巫女のような存在であり、
生と死の狭間に生きていると考えることもできるわけですが、
もし仮に死ぬとしても、それなりの理由があるべきと視聴者はもちろん
誰しもが考えることでしょう。

前期でグーグーの件等があったため、視聴者の多くは死にとても敏感であり
ボン王子もその例外でないどころか、むしろグーグーと似たような運命を
辿るものだとある意味覚悟するわけであります。

更に決定的なのが前回の予告でナレーターが「ボン王子の死」を確定的なものとして
明言するわけですから、少し納得がいかないものの惜しい人を亡くしたと
これを渋々受け入れざるを得ないということになるのでしょう。

それでも「断頭台」を使ったあまりに残酷過ぎる不条理な死に対しては
憤りをはらんだようなもやもや感、引っ掛かりを覚え、違和感は最後まで残るのであります。

しかしそれこそが「機械仕掛けの神」=「デウスエクスマキナ」の発動要因でありました。
「デウスエクスマキナ」とは主に悲劇などで使われる伝統的な手法で
物語の演者が窮地に追い込まれ万事休すかと思われたその時に突如現れ
救済を与える「機械仕掛けの神」のことであります。

これを発動させるためには、観衆の演者に対する共感性や同情心が絶対条件であり
悲劇的な結末を迎える定めを負った物語の演者を何とか救済して欲しいと
観衆の誰もが心に願う時、物語の「予定調和の神」が突然天から降りて来て
救済を与えるというものでございます。

これはある種の心理操作術でありマインドコントロールでもあるわけですが、
これを見事に決めることできたなら脚本家からしてみたらしてやったり感は
計り知れないものになるのでありましょう。

今にして思えばボン王子が閉じ込められた牢獄は「滑車」を使った方法で吊るされて
いましたが、「機械仕掛け神」の装置も滑車を使って発動されるわけであります。

「断頭台」にしてもちょっとしたカラクリ装置的な意味合いがあり、そういう意味では
「デウスエクスマキナ」を暗示していたという風にも考えられます。

そんなわけでナレーション詐欺という反則ぎりぎりのチートテクを駆使して
絶妙の機転により「悲劇の王子」を救済するわけですが、救済が果たされた時
その傍らで微笑んでいたのは「グーグー」にとっての運命の人であり、
本作最強ヒロインでもある「リーン」その人でありました。

「グーグー」の死があまりに不憫であったからこそ、今回の悲劇的結末を阻み
救済を果たした「女神の微笑」は視聴者の胸に温かくて深い安堵感を
もたらしたことでありましょう。

このタイミングで最強ヒロイン「リーン」を使うのはある意味あざといとも言えますが、
すべては脚本家の計算通り{/netabare}であったことは認めないわけにはいかないでしょう。


●キャラ設定の忠実さは天下無双
これはある意味予定調和に過ぎないのかもしれませんが
グーグーに{netabare}死相が浮かんでいたように、やはり完全なるキャラ設定が施されてた
「ボン王子」にも当然の如く死相が憑いて回っていたわけであります。

純粋なる少年のような心を持つ王子は「巫女」であり
「死者」と対話できるのも彼が生と死の狭間に生きる宿命を負わされた故
なのかもしれないとも考えられますが、人々から愛され
愛に満ち溢れた生涯を送った彼の幕引きに、敢えて「断頭台」を用いるとかいうのは
悪趣味極まりなく、やはり本作は前期同様随所随所テイストがキツ過ぎて人様には
到底推奨いたしかねる要素が多分にあるという話にございます。

本作に限らず至る所で見受けられる「教団」とかいう組織、その元ネタは
「ローマカトリック教会」と見てまず間違いないと思います。
そしてローマカトリック教会に属する【イエズス会】とは
世界最凶で最狂で最恐の陰謀機関であり、ありとあらゆる悪事を積み重ね
早い話が人の血が通わない鬼畜外道の集まりなのであります。

もちろん一般信者はよく理解してないか騙されているだけなのですが
悪趣味な「断頭台での処刑」とか、いかにも野蛮なローマ人が好む発想であり
さらに厄介なことは、その野蛮なローマの残党たちの生き残りが世に潜み
その力と影響力、未だ衰えること知らずな状態にあるというものであります。

この世界には秘密があります。

「チェンソーマン」のレビューでも触れていますが「裏設定」に秘められた謎を
解くことにより、もしかしたら「世界の秘密」を解き明かすことができるのではないか?と
個人的にはそう考えていたりますが、そんなわけでここでもやはり
「数字」について解釈してみようかと思います。

6話で鉄に固められたフシを後目に黒の「観察者」が数えた数字は「112049」であります。
この数字をすべて足しますと
1+1+2+0+4+9=17
1桁の数字の解を出すために「17」の数字を更に足します。
1+7=8
【8】という数字が得られるわけであります。
当然【8】には意味があるわけですが、重要なのが本作の物語やキャラ設定と
この数字の意味するところが連動してるということでございます。

しかしながら本作の裏設定にまつわる話はかなり面倒で厄介なものであるために
これについて完全解析するのは相当長い時間を要するという問題が発生してしまうため
気長にちびちび進めていくか、もっと簡単に説明できる{/netabare}他作品でやった方がよいのかも
というオチになるかと思われます。

そんなわけでアニメアンチの憂鬱は今後も続くことでありましょう。



要するにあれでありますが、「ボン」とかいうキャラの声優がラスボス過ぎるという突っ込みは
ここ「あにこれ」では{netabare}もはや定番すぎるネタとなってしまい、本作においてもやはり
ラスボス声優がやりたい放題かましてくれたおかげで、「無職転生」とかいう作品のキャラ設定が
あまりに下手すぎて見るに堪えないメリケンジョークみたいな失笑にレベルでしかないというのは
極めて個人的な感想でありますが、いくら愚民風情から徴収可能な使い放題の予算を
余裕で確保できるNHKアニメだとしても「ボン」というキャラの設定は、{/netabare}やり過ぎ感が惨過ぎて
いい加減にしろという結論にございます。

要するに{netabare}「ボン」は見かけによらず愛され{/netabare}キャラで、「無職転生」で見事に失敗した
大逆転を余裕でこなすチートキャラなのですが、本作と予算がない?なろう系と比べて言えるのは
やはり金がないとキャラも魅力的には描けないか?というとても皮肉で下衆な話にございます・・・

ジェンダーフリー論もNHK系がやれば説得力は増しそうでありますが
本作でも当然のように展開されるジェンダーフリー論に対し徹底アンチの当方としましては
人気作「リコリコ」を減点したように本作も当然の如く減点する方針にございます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

話の作りが雑...。

{netabare}
深夜アニメから移転し夕方アニメに。
夕方アニメになったにもかかわらず、グロテスクなシーンや過激描写は1期よりも多かったような。
2期も2クールだけど今回は一貫して王国での話、そしてノッカーとの戦闘がメイン。ここまでそれほど強くないイメージのノッカーだったけど、今回の章でかなりインフレしてた気がする。
フシは1期とは違いほぼ人と変わらない模様。
それはさておき、話の内容。
個人的には1期のグーグー編は面白かったけど、その後の島編は展開が雑すぎてあんまり。そして今回の内容も島編同様に雑な部分が目立ったので自分の評価は厳しめ。

微妙と言っても、ノッカーが絡んでこない最初のボン王子や宗教の話に関しては良かった。
容赦のない宗教団体相手で先の展開が読めなくて面白かった。
フシみたいな異端の存在があると、それを敵対視する輩が現れるのも仕方ないね。
フシを引き渡すか否かでの葛藤や対立の描写は良かったと思う。
一度ついた悪名は長い間付き纏うことになるから、不死身だからこそ引き渡してはいけないというのはなるほどと思った。
この頃は話の展開に関しても、基本的にフシが自分の能力だけを駆使しての状況打破だったので比較的違和感もなく見られた。

後半はちょっと違和感。
ノッカーとの大規模戦闘が始まるからそれに予め対処しておこうというのは自然な考えだけど、ノッカーの襲来はフシだけが分かることであって、何の縁もない王女がよそ者をいきなり信頼して国防を任せたり、家の建て替えの許可をしたりするのは不自然でしかなかった。
家の建て替えに誰も気づかないのもなんともご都合感が。
まあ敵が敵だけに一部は仕方ないんだろうけど...。
この作品どの章も毎話突っ込みどころというか、「ん?」ってなるようなところが幾らかある気がする。

そういう細かなとこを差し置いても後半の展開は好きじゃない。
ゲームのデスルーラのような戦法が大した葛藤もなく描かれているのは違和感。どうせ復活できるから...という理由でのボンの自己犠牲も引っかかる。最後は特に迷うことすらなくここまで死んだキャラたちの全員蘇生。
生と死に関する倫理観がちょっと異常な作品のように思ったかな...。
不死と言う設定があるんだからそういう倫理的な部分をしっかりと描かないといけない作品だろうに。
そもそもフシとボンの能力が組み合わさることで、何でもありになってしまって純粋な面白さも削がれてしまっている感。
いきなり色んな能力が出てきたり、蘇生だったり、洗脳だったり、最後の方は超展開で滅茶苦茶。
ハヤセは最後に狂ってフシに危害を加えたのち自害しただけで、2クール目序盤から出てきた割にはフシの足を引っ張ってただけで好きになれる要素が0。ボン王子は1クール目も2クール目もフシのために色々奔走していて好きになれたけど。

現世編、ここまでとは違い新鮮で面白そうだけど、この作品のことだからまた色々雑なんだろうなとあまり大きく期待はしていない。

私的評価:36点
私的ベスト回:5話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
2期でOP変わらないの珍しいな。久々。
主人公態度でかくなってて草なんだ。
魚になってる時にノッカー出てきたらどうすんねん。
賢くなってるやんけ! 可愛いな。主人公ゴミみたいになってるじゃんw
コロナ対策。こいつトナリだったりする? ゴールデンカムイか?
もう50歳越えのババアだろうに見た目随分若いな。
ED歌詞なし貫くのね。

2話 ☆6
このOPコーラスいらん。ざっこw こいつなんのために再登場してん。
1期振り返り。ただのお涙頂戴要因かよ。なんでそこまでした?
理解者ってなんだよ? 被害情報通告botと化したツダケン。
デブくなったな。時代進みすぎや。斎賀みつき ホモセしろ。
いや、女にもなれるか。

3話 ☆5
斎賀みつき 事実ノッカー引き寄せてるよね。なろう主人公かな?
時代を横断してる感じいいね。OPの人だ! 子安 ギャグいらんなぁ。

4話 ☆7
飯食いながら見るんじゃなかった。これトナリ?
向こうの剣当たんないじゃん。百鬼夜行かよw

5話 ☆8
非現代舞台に現代のもののパロディを入れるの好きじゃない。
カハクみたいな超能力的な力この世界観だといらんなぁ。
こいつ序盤の胡散臭さからは想定できない良い奴で草。
けど誰か死んだ時に打ち拉がれそう。
マーチの姿になったのは幼児退行的な心情を表してるのか?
抜け殻も作れるんか。全く嬉しくなさそう。
この時代背景で言うのもなんだけど倫理的にもw 復活させられるんか。
難しい立場だなボン。
頭悪そうに見えて安易に行動せずにしっかりと状況を俯瞰してるの好き。
ずっと磔ってのが影を見ての恋愛という状況を作り出すためだけの違和感ある設定だなw 合法万引きやめろ。どう見ても女だろw
フシ現代人なら二次オタやってそう。

6話 ☆6
カハクに同情する。そんな昔のこと引っ張るな。
要するに身を売れと言いたいのねこいつは。
不死身だから別にフシは軽視してもいい派と、不死身だからこそ今引渡したら悪名が未来永劫付き纏うからまずい派がいるの面白いな。
ここで巨大グマになったらどうなるん?
これ実は出られなかったら詰みじゃね? これ夕方に放送できるんだな。
トドの生存テンプレすぎてワロタ。

7話 ☆5
子供から奪うなよ。ボンは死刑ではないのこれ。
床簡単に壊せるとか普通に脱獄できそうな檻だw
こんな監禁する奴が助けてくれるわけ。床治ってて草。
その壊れた檻どう説明するw 悪魔って認めるんかよ、状況悪化しない?
てか王族そんな簡単に処刑していいの? そういやカハク空気じゃん。

8話 ☆7
すまん幽霊化展開はネタにしか見えんw ああ複製ね。これバレバレだろ。
あのデブなのかこれがw 本筋に迫る話初めてな気がする。
あいつら放っておいてもいいだろ。

9話 ☆6
こんなに人おるんかよw グーグーとかいう切り札が。
ほんとに返してくれるのか? まるでバトルアニメみたいな。
謎の1年猶予。

10話 ☆6
狼で喋るのネタでしかない。姉いる前で死んだ弟の姿になってやるなよ。
奴隷返せないならなぜこのタイミングで出した。

11話 ☆6
一人でていって草。逆張り民いて草。
一気にカリスマ性増してるボン王子。生贄?
生贄じゃないなら普通に使えや。誰も死んでないやん。
ノッカー騒ぎではないんかよw

12話 ☆5
王は民の気持ち考えてないだろ大抵。全部の家建てかえるの?w
グロい。騒音すぎるw 皆厭わず自分の家壊すの違和感しかないわ。
王女もなんでそんなことをよそ者に認めるw

13話 ☆3
見た目良さそうなのに。水炊きに作るとかいう要素あるか?
白い膜の指摘今更すぎて草。口に入れて害はないとかいう言い方w
監視社会の完成。よそ者によくそこまで許せるわ。
明らかに怪しいだろ、何を国防まで任せられる。音デカすぎる。
祭りとはいえ流石に誰も異変に気づかないのは無理がある。
結局今のは何? 人を作り出しての八百長?
お前は大丈夫でも仲間に危害行くだろ。

14話 ☆5
勝手に入るなw キャラデザが寒すぎる。ツダケンも見えてたか。
傍観者って言ってたな。

15話 ☆5
投石器を使うノッカーさんw 新しい武器オーバーテクノロジーすぎて草。
なぜ言語通じるw

16話 ☆5
ノッカー絶許。銃初めて使う癖にエイム良すぎて草。頭脳派ノッカー。
蘇生できることバレたか? これ不死身って扱いでいいんか。
デスルーラw ゲーム脳戦法じゃねーか。
いや、カハクが悪いだろ。急に皆頭悪くなるの草。

17話 ☆2
これフシが疫病神思われるだろこの時代なら。リセットだ。
殺してもおkなこと民に説明しとけw 民の混乱を招くだろ。グロ。
マジで疫病神でしかないな。
生き返りたいという意思があったら生き返れるのか?
なんでハヤセ急に頭おかしくなってんの? 何このクソ展開。
あれから200年しか経たんのかよ。

18話 ☆7
このアホみたいな展開。ノッカーってフシ狙いじゃなかったの?
血の跡が。無限増殖w フシに自分の体を託すのか。大丈夫かこの作品。
こういう自己犠牲をいいように描かれてるのはなんかな。
カムってあのデブか。誰も救われなくて草。ホラーかよ。
よくこの時間に放送できたな。

19話 ☆2
死んだのに元気すぎて草。思い出せるのかよ。
やっぱ留まりたい人だけ復活するのか。
これボンさえ生きてれば他は何回食われようが関係ないじゃん。
マーチが取りつかれたらマーチも殺すの? 手元に戻るんかw
イキってたのに急にやられてて草。なんでもありで草。クソすぎる。
こいつらも生き返らせるんかよw 結局姫様は? これクソアニメやろ。

20話 ☆5
お前ら何もしてないのに。これ大団円で終わるのw
ツダケンも霊なんか? まだこの教皇たちいるのかよか。
自殺か。スカッと展開w 死んだ 現代か。

曲評価(好み)
ED「Roots」☆2
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仲間とともに未来を守れ

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
作者は大今良時先生…

これまで「マルドゥック・スクランブル」の作画や「聲の形」などを手掛けられた方です。
「マルドゥック・スクランブル」は未視聴ですが、いつか視聴したいと思っていた作品です。

「聲の形」は京アニさんが手掛けられた名作ですよね。
この作品については既にレビューも書いていますし、そもそも多くを語る必要のない作品だと思っています。
物語やアニメーションそのものはもちろん、はやみんの迫真の演技も鳥肌モノです。
視聴されていない方に視聴を勧められる作品だと思っています。


フシは最初、地上に投げ込まれた“球”だった。

赤子同然だったフシは、母なる少女、非凡な兄、戦場の友たち、 最後に一人の老婆を見送り、
人間に近しい成長を遂げた。

それから数十年。

宿敵・ノッカーの攻撃により、世界は再び混乱に陥っていた。

フシは長い沈黙を破り立ち上がる。
しかし気づいた。一人で戦うことはできても、一人で守ることはできないと。

新たな犠牲を払ってでも戦いに挑むか、それとも…。

未来を守るフシたちの闘いを描く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

Season1は、フシの誕生から成長までが描かれていました。
この様にカテゴライズすると、Season2は自我の進化という感じで合っているでしょうか。

フシはずっと停滞していました。
ですが沢山の、何世代もの人々との触れ合いが、少しずつフシの凍えた心を溶かしていったのでしょう。
INTRODUCTIONに書いてある通りです。
フシは一人で戦えるけれど、独りじゃみんなをノッカーから守れない。

これがフシの停滞している原因の根本です。
何故ならフシは何度でも蘇ることができますが、人間は死んだら最後、もう二度と生き返ることはできません。
だから人は死んだら失ってしまう…
次々とフシの元からいなくなってしまう…
きっと、それが堪らなく寂しいのだと思います。
だから、人には人生を全うして欲しい…これがフシの原点だと思うんです。

これって、これまで数えきれないほど長い時間を生きてきたフシだからこそ、これが原点になり得るのだと思います。

私たちのリアルだって、誰とでも仲良くなれる訳ではないので、自分から離れてしまった人はこれまで大勢いたと思います。
中には離れて寂しいと思う人もいたでしょう。
ですが、今思い返してその人の名前は顔を思い出せますかと問われると答えに窮します。

記憶の容量は限られていて、生きているうちに沢山の情報が入ってくるから
ある程度忘れてしまう…脳ってそう出来ていると聞いたことがあります。
だから、時間が経って思い出せなくても、それほどの悲しみは感じないと思います。

それではフシはどうでしょう…
人外以外の時の記憶はあまり無いようですし、ノッカーとの戦いでよみがえった際に記憶の一部を欠落することがありますが、ふとしたキッカケで思い出すことができるんです。

それが、私たちなら人間一生分だけですが、フシは果てしない昔からの記憶から思い出せるんです。
その間に出会った人の数って、間違いなく尋常じゃ無い数値が叩き出していると思います。
脳裏に深く刻まれた人数が多くなればなるほど、寂しさを感じてしまう…
それがフシなんだと思います。

今回は歯車の一部が狂ったことをきっかけにノッカーを撃退することができました。
もちろん、フシの全力全開もしかと見せて貰いました。

きっと普通の作品ならここで終わっても全然おかしくありません。
寧ろ、ここで終わるのが普通だと思うんです。
全然綺麗な終わり方だと言っても過言ではありません。
それがまさかのSeason3の制作が決定したんです!

ここからどんな物語が紡がれるかが楽しみで仕方ありません。
でもその前にSeason2のMVPを記載しておかないと…

きっとMVPは人それぞれだと思います。
私にとってのMVPはボンシェン・ニコリ・ラ・テイスティピーチ=ウラリスです。
最初の出会いは最悪…
己の事しか考えていない、自分の事が世界で一番可愛くて仕方ない感じ…
ですが、物語が進むうち次第に評価を変えざるを得なくなりました。
フシの絶体絶命のピンチを救ったヒーロー…
もう、このシーンは涙無しには見れませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

NHKの作品ってやっぱり凄い!
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は第1期に引き続き、宇多田ヒカルさんの「PINK BLOOD」

2クール全20話の物語でした。
NHKの作品ってやっぱり凄い!
Season2はしっかり堪能させて頂きました。
そしてSeason3も楽しみに待たせて頂きますね^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

67.8 3 2022年度の不死身アニメランキング3位
邪神ちゃんドロップキックX(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (144)
457人が棚に入れました
2018年にTVアニメ第1期が放送され、2020年より第2期が放送。2020年10月、アニメ第3期に向けたクラウドファンディングを開始し、目標金額を2日間で2000万円の目標を達成し製作を決定した。 クラウドファンディング、ふるさと納税など既存のアニメビジネスの枠内にとらわれないコラボを積極的に行う異色のIPとして注目されている。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

味方を認識し、振り切ってきたのかも・・・。

小耳に挟んだところによると、クラウドファンディングで資金を調達し、製作をされたそうで・・・。

私は、そこまでの思い入れが無かったもので・・・、出来上がったものを見させてもらうだけですので、少々申し訳ない気持ちもしたり、しなかったりですのw


さて相変わらずの邪神ちゃんのクズっぷりは言うまでもないが、大分キャラ数のインフレも進んできてはいるのに、ちゃんと見れているのは頑張っているなーと思って観ました。


内容はあるようで無いようで・・・。


ナンセンスでブラックでスラプスティックでメンヘラで可愛くて面白くてちょっと不快でやや愉快でクズでゲスで観ていてイタイくて少し苦しくてゴスロリで世の中の世知が無さが実感できて人のあったかさもやんわり感じられることもあったり無かったりでキャラが立っていてキャラのタレントが豊富でそしてたまにイライラして病みや闇を醸し出しつつもムラや無駄をたっぷりと内包しドロップキックかましたくなる様な混沌とした作品でした。
(あえて混沌さを文章で表現してみましたw)



相変わらず、私的には若干、好みに合わない表現、不快な表現は多々あるものの、そんな私の好みに合った作品がそうそう作られるわけもなく、資金も出していない人間の希望を誰が叶えてくれるか、という当たり前の現実。

「嫌なら見なければいいんだし」というある意味真実のパワーワードをちゃんと心得ている私は、自分のモノサシで視聴をしていましたw。


ただ、今作は今までの2作品よりは少しマイルドになっていたかな、と言う所感も持ちました。


前述したように、キャラのタレントは大変豊富で、好き嫌いはあるかもしれませんし、昨今「正義の味方」からウダウダ言われそうなキライはあるのですが、かわいらしく観ていて楽しいキャラも多くいます。
何なら邪神ちゃんだって、ちゃんとポイントポイントでは可愛らしく見えたり、美しく見えたり、綺麗に見えたりするんですw。


皆さんの感想を拝見していると、今作の旅行回的な部分をあまり楽しく感じなかったという方の方が多そうな気配でしたが、私的には割と楽しかった気がしました。
ただ、初音ミクとのコラボはあまり効果的では無かったとは思いました(※個人の感想です)


あとは・・・これも前述しましたが、イタイ系は少しマイルドにはなりましたが、ブラック的な部分は相変わらずの様でw。


クラウドファンディングで作品の資金を調達できた≒「ファンがいる、味方がいる」と言う成功体験、実感は「観たい人がいるんだから、観たい人の為に」というエネルギーやモチベーション、そして自信につながりそうです。
これは、大きな力にはなりそうですよね。


ただw邪神ちゃんのようなタイプの作品は、この味方の力を基に暴走、突っ走る可能性も捨てきれないかもですねw。


無理矢理見せられるような事でもない限りは、映像作品は「嫌なら見るな」がある意味真実です。

「俺らが作った作品が嫌なら見なければいーじゃーん、俺らは応援してくれる人がいるから作っているんですけどーーー何かぁありますぅ^_^」的なw驕りというか独善と言うか。

まぁ、私個人としては、ギリギリまで突っ走って、振り切れ具合を観てみたい気もするのですが・・・
そんな気にもさせてくれるぐらいの混沌とした魅力を持つ作品なのかもしれせん。

実際は世の中そう簡単なものでは無いですけどね。
ちゃんとした大人な皆さんがいろいろ調整して形にしているのでしょうから。


個人的にはですが、せっかくいいキャラクタをそろえているのですから、キャラが活き活きとした楽しい作品にして欲しいと、金は出さないが口は出すw的な視聴者の甘々な感想で終わりたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

懲りない邪神ちゃんに3度目の正直は訪れるのか!?

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期は視聴済です。
正直、邪神ちゃんの性格はあまり好きではないのですが、ゆりねとも掛け合いは面白いし、邪神ちゃんを取り巻く天使や悪魔の皆さまの言動ややり取りも面白いので、つい視聴してしまう感じの作品です。


ひとりの少女と悪魔「邪神ちゃん」が繰り広げる
ちょっと危険な同居生活コメディ!

魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。

彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。

「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。

仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんとゆりねだが、
邪神ちゃん曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。

そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

今回もこの作品にとっては定常運転…だったんでしょうね。
邪神ちゃんは「働いたら負け」と思っているようです。
デレマスの双葉杏ちゃんが「働いたら負け」Tシャツを着ていたのは記憶に新しいですが、杏ちゃんは可愛げがありましたし、実際アイドルとして頑張っていたので結果オーライだと思います。

ところが、邪神ちゃんは労働意欲が1㎜も無いんです。
しかも、ギャンブルすればがっぽがっぽ儲けられると本気で思っているんです。
ギャンブルや博打なんて、当たる訳がないんです。
そもそも博打とは「金銭や物などをかけ、さいころ・花札などで勝負を争うこと。賭博(とばく)。
比喩的に、幸運な大成功をあてにした危険な試み。」なんです。

そこに大金を投入しようとする発想そのものが間違っていることに気付かず、あちこちで他人に迷惑をかけている…これは人としてどうかと思うんですよね。
あ、邪神ちゃんは人じゃありませんけれど^^;

労働に見合った対価を貰って慎ましく生活する…
ありふれたごく普通のことかもしれませんが、これを維持・継続するのって
結構難しいと思うんですよね。

まぁ、それじゃ物語が少しも面白くないので頭のネジを2,3本抜いたらこうなった…感じの作品と言う印象です。
ここまでぶっ飛ばなきゃ北海道から九州にまで物語が展開しなかったでしょうから。

物語の内容については、結構物議を醸し出したみたいですね。
気持ちは分からなくもありませんけれど、邪神ちゃんの言動こそ常軌を逸していましたが、物語の舞台についてはしっかり描かれていたと思うので、富良野市議会の決定は尊重できると思います。

オープニングテーマは、halcaさんによる「あれこれドラスティック feat.鈴木愛奈」
エンディングテーマは、花譜と可不さんによる「流線形メーデー」

1クール全12話の物語でした。
この作品の放送終了後に、第4期に向けたクラウドファンディングでの資金集めが計画されたそうです。
何でも新作OVAを順次制作し、1期相当分が制作できたら第4期としてテレビ放送されるんだとか。
そして開始僅か35分でOVAを制作する目標金額に達成したそうです。
何だかんだ言いながら、この結果がこの作品に対する評価を物語っていると言っても過言ではありません。
第4期かぁ…制作されたら是非視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

名前を入力してくださ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

EDが憎いんだ

コラボ企画というのは、宣伝効果の増大という利点と裏腹に作品としての面白みが減る(白けてしまう)という欠点をはらんでいます。やはり当作品も、コラボ回は『邪神ちゃん』の毒の効いた掛け合いが薄まってしまった感じがしましたが、それでも最大限邪神ちゃんワールドの基でストーリーはしっかりとまとめられていました。

エンディングは3期にしてゆりねと邪神ちゃん2人しか出てこない構成になっています。2期までやって’こそ‘の、より一層味わい深い映像になっています。

違法アップロードに真っ向から対峙する作品ってこれぐらいでは?と言わんばかりに、「違法よりも早く」という概念を世界で初めて提唱した作品でもあります。実際はただの先行公開でしかありませんが、そのような箔を付けて色々と広めていくのが新しいなーと思いました。

というのは背景の話で、アニメ本体の話をしろ!と野次が飛んできそうですが個人的に大事なことと思っていて。話が逸れますが、音楽について多数のトピックを扱うYouTubeチャンネル「みのミュージック」曰く、音楽の評価について「楽曲本体ではなくその背景に魅力を感じている状態(例えば、このアーティストは辛い時期を乗り越えてきたから好きだ、など)は、ちょっと違うのでは無いか」のような発言をしていました。これを置き換えると、ふるさと納税とかクラウドファンディングとかの事情よりも、アニメ本体の筋書きや主題歌の評価を専らするべきであるのでは、というのが中立的な評価の仕方(のひとつ、若しくは一例)です。

しかしながら、当作品に携わる制作陣の裏での努力は目を見張るものがあり、到底無視できるものでは無いです。自治体とコラボするなどの独特な宣伝方法などは実に革新的であり魅力的であり。

ED曲は花譜もとい可不が担当。音声合成ソフトを用いるボーカルの曲が、映像物の主題歌/挿入歌になることはこれまで皆無だったのではと思います。VOCALOIDが世間で人気を集める現代でも、何故か(文化としてお互い手の届く関係にありながら)親和性があるようでほぼ無いようなものでした(ボカロ曲をルーツに持つ音楽家の作品はこれまでにも沢山主題歌に起用されてきましたが)。長らくそこが個人的な疑問だったので、この作品を気に新たな文化の融合が進むと良いですね。

大胆にも初音ミクとのコラボをする、という革新的⭐︎どろっぷきっくです。YouTubeのコメントを見るに、動くミクの反応はかなり上々のようです。こんなスプラッターアニメにコラボを許可出したクリプトンはなかなかの寛容度です。パロディの範疇を超えて本物を全話に出すという所業に出た公式は素晴らしいと思います。(と、書いていますが私はボカロ曲には何も興味のない人間です。日本の文化がより多角的に発展していったらいいな〜と思っているだけの人です。)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

61.1 4 2022年度の不死身アニメランキング4位
ヒューマンバグ大学 不死学部不幸学科(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (58)
134人が棚に入れました
Amazon Prime Videoにて配信
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

雑学好き向けの作品

{netabare}
Youtubeチャンネル「ヒューマンバグ大学_闇の漫画」原作。
この作品を見るまでこのチャンネルのことは一切知らなかったけど(笑)
調べてみたらなんか胡散臭いチャンネルでガッカリして、つべの方は結局今も振れたことない状態だけど、この作品の評価とは別の話。

作画はYoutubeの漫画系の動画のような紙芝居でそこは人を選ぶのかな。
内容は、元チャンネル自体がそういうものなのもあって雑学要素が多分に含まれたパニックもので、その上に軸の話としてミステリー要素を加えた感じ。
雑学に興味がある人なら見て損はない作品。

不死身というよりは幸運の持ち主?の佐竹が死刑や遭難、落雷といった一見どうにもならないような危機を奇跡的な方法で生き抜いていくというのが毎回の流れ。
その生存法は実際現実で起こった奇跡的な事例の再現であり、いろいろな面白い雑学を知れる。
その部分以外にも例えば昔の警察の拷問事例やその場所に関する知識、ちょっとしたおかしな事例など、そこら中に雑学ネタが散りばめられていて雑学好きとしてはかなり楽しめた作品だった。
毎回全く違ったような危機に陥るから画面も毎度変わり映えがある上、どの回も必死レベルの危機的状況なので緊張感があって面白い。

佐竹がなぜ死刑囚になったのかというメインの話に関しても、一話毎に少しずつ謎をあかしていくミステリーモノの構成で毎回先の気になる作りだった。
最終回は、過去回や序盤のちょっとしたシーンなどがつながり、ここまで登場したキャラも全員再登場と、1クールのアニメ、サスペンスアニメとしては完璧なまとめ方。犯人の動機が狂気じみてるのもこの作品らしいところw

キャラに関しても拷問好きや寄食好き、国際ストーカー等全員個性的...というより狂気的でかなり印象に残る。そういったキャラの異常性も、雑学のバリエーションを増やしていたり。
異常性のあるキャラ達が主役と言う点が、ヒューマンバグというチャンネル名の由来にもなってるんだろうね。

作画を特に気にしない人なら見てほしい作品。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
ナノくっそ久々な気がするわ好きだから嬉しい。これ30分枠?
大学じゃなくて監獄じゃんw 死刑囚の話?
遠回しに用意してくれ言ってるじゃんw
有名な話だな。こっからどう話広げるんこれ。
死刑で生き残ったら助かるんだっけ?
色々豆知識があって面白いね。15分ぐらい耐えられるの強い。
不死身の佐竹 意外と高いじゃん。タイトル回収。

2話 ☆8
普通に釈放されてデートしてるの草。糖質やんけ! 鯛食べろよ。
なんかゴールデンカムイみたいなノリだなw 海水がダメなのは有名だな。
ソウナンですか? 浮き輪つきそう。マジでやってて草。
よくテープあったな。なんで助かるw 不死身の佐竹。

3話 ☆7
お前こそ外道やんけw いつの時代の警察だよ。これ実在の事件なんかな?
胸糞系の話いらんわ…。拷問に話が切り替わった。

4話 ☆9
胡散臭すぎるコインw ホルホルやめろ。作画頑張れ。リョナラーさん。
教育番組か?w 学校で流せそう。草、飛び降りるのあほやろ。
ぶつかっといてその態度の方が失礼だろw 意味わからんくて草。実在かよ。

5話 ☆9
マジ?今度試してみるわ。やっぱ主人公マジで殺人やってんの?
拳銃おるのに誰か止めにこいや。ハイジャックに着火って散々で草。
ダークヒーローになれ。茶番すぎて草。寒いらしいな。
OPで見た。陰謀論者かよ!!

6話 ☆7
生きとったんか。助かるん意味わからんくねw お前やん。
おじさん攫って何がしたい。人身売買とかいつの時代だよ。
ガバガバ警備。なんでおっさん共攫ったんや。
なんやねんこの無能女。ガバエイムすぎて草。無能女がしね。

7話 ☆7
メキシコに対する熱い風評被害。まあメキシコはさすがにか。
1位はどこだよ。スられそう。連行。

8話 ☆8
また処刑か。それはグロいな。そりゃ通報案件だわw
運転手バックミラー確認しろ。何とかネクタイはやらんのかよw
てかいつの間にそんなに仲良くなった笑
こいつ飛行機の件の黒幕でもあるのかよw 心中か?
爆破オチなんてサイテー!

9話 ☆8
こいつがコロナの元凶か。不味そう。ほんとに風邪に効くの?これ。
なんか草。お前らさっき佐竹に殺されかけてたのに何言っとんねんw
その金はどこから来るねん。ベネズエラの人が見たら怒るぞw
聖地巡礼困難アニメ。どうせ生きてる。
金属持ってたらむしろ危ないんじゃないんか。

10話 ☆10
話繋がってきたな。ここまでのキャラ全員が繋がっていく流れ熱い。
雑学アニメとしか見てなかったけど本筋も面白い?
顔変形してますよ。落ちたな。こいつ強盗じゃないんか? 有名な話だな。
けどCOで死ねたら楽だよね。謎挿入曲。手榴弾扱える女嫌だなw
酸素を消費するから? 思い...出した!

11話 ☆8
どこにでもいねーよ。こんなキャラだったんかこいつw 話繋がったw
やっぱあのストーカーかよ。迫真の演技。お前も拷問しとるやろw
で、なんでチエは助かったんだ?晒したところで海外逃亡してそう。
そんな長い間拘束されてて無事だったんか?
刑務所に見張りまでわざわざ付けたのかよジャックw
こいつそんな大物なんかw 伏線回収 目が逝ってて草。
いや、気づけやw 張り紙なら仕方ない。

12話 ☆10
裏切りかと思ったらいい奴。まさかのSE付き。かっこよくて草。
まるで王道アニメ。ロッカー中で普通に開けられるの久々。ガバガバ建築。
二回目の首つり。クソエイムが過ぎるw どうせペンダント。
この金髪の贈り物のおかげで助かる皮肉。
世界に3人はいるらしいな顔ほぼ同じ人。どうせ助かる。SE付きEDw

曲評価(好み)
OP「CATASTROPHE」☆6.5
ED「BAD CITY」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ニッチも察知もいかないダークホース枠

意外性はそれなりにありましたが、最終的には
物語評価3.5に下方修正で終結であります。

●急展開の加速軌道に乗り、後は着地を決めるだけでしたが・・・
伏線めいたものを配置しオチをつける手法については、納得いくものでありますが
最後の最後の着地でブレがあったのは少々残念でございました。

不死身の商社マンと{netabare} マフィアの子せがれとの最強対決という組み合わせは
非常に理解できるものがあります。

「商社マン最強伝説」というものがありますが、その理由とは何であるかというと
実は商社とマフィアとは裏で繋がっているからであります。

逆に今の世のビジネスで成功するには、マフィアやヤクザなどの闇勢力と
如何に巧く付き合うかというのが最大の問題になるというのがオチであります・・・

「拷問ソムリエ」というプロの殺し屋、それ自体が存在することに関しては
特に問題はないですが、警察権力や国家権力を超える力を持った今時のマフィアに対して
敵対行為を働けば、身の破滅を導くだけであります。

如何に情報戦に優れ身体能力的に強靭であっても、今時の世界では組織的なバックボーンなしに
マフィアに敵対して勝ち残るというのは、あまりに説得力がない話にしか思えません。

「拷問ソムリエ」の背後に別の強大な組織がいることを仄めかしたり、
バグ大の教授や大富豪の寄食家、あるいはメキシコ人やテロリストでも誰でも構いませんが
今時のマフィアに対抗できるだけの組織的ネットワークを示さずに強大な力を持つマフィアに
打ち勝つという{/netabare}オチは少々能天気すぎるためやむを得ず減点しましたが、
それ以外の点について言えば概ね上手くまとまっていたように思います。



●ゲームの達人、道化師が誘う世界の収束点
今期ダークホース枠最有力候補である本作の加速装置はフル稼働、
怒涛の伏線回収でございます。

ミステリー作品としては良くできているため物語評価を上方修正いたします。

なんだか辻褄が合わないようなところあり、矛盾を感じていましたが
{netabare} すべてが繋がるミステリーの落としどころはお見事であります。

不死身の最強商社マン VS マフィアの血族切り裂きジャック

この組み合わせあればこその説得力であり、リアリティも十分過ぎるものを感じます。
日本という国は(表面上は)あまりに平和過ぎるため、マフィアというものの実力
真の恐ろしさについて疎いのも無理からぬものでありましょう。

世界最強の権力を握っているはずの某国大統領であれ、これを暗殺できるのは
彼らの実力を示すわかりやすい事例であると言えるのかもしれません。

主人公が何故にメキシコにいたのか?と疑問に思っていましたが
狂気のゲーマーの企てと知れば確かに腑に落ちる展開であります。

「ジャック」という名の殺人鬼とは実は英国紳士であったとも言われています。
ジェントルマンの肩書持つ名家こそが実はマフィアだったとかいうオチは
あまりにベタ過ぎる話なので、ある意味空気のように感じてしまうのかもしれません。

矛盾点は自分で解くというのがミステリーものの鉄則ですので、
万人向けではないですが、ミステリー系に理解ある人には強く推したいのが本作でございます。

主人公が身に着けているメダルのお守りは【ステラ】であります。
【☆】は【5】であり、放火殺人の犯行時刻は【8】時であります。
ジャックという名の切り裂き魔の{/netabare}完全犯罪計画はある意味完璧と言えましょう。

●自称古参、大いにやらかすの巻
今期アニメのダークホース枠を本作ではなく「ブルーロック」にしてしまったことを
今更悔やんだところで後の祭りでしかない話でございます・・・

例えばラブコメとか他ジャンルに属する系統の作品解釈を失敗するならやむを得ませんが
少なくともミステリー系の要素が強い本作の真価について判断見誤るようなしょぼい分析眼しか
持ち合わせていないならば、自称古参を自負し、上から目線で人様にああだこうだと意見する
自分とは、余りにおまぬけ全開の醜態を晒しただけのとても痛々しくてクスリとも笑えない
間抜けな喜劇を演じただけの大根役者でしかなかったというのは個人的には
極めて屈辱的なオチでありますが、それでも最後に負け惜しみを言うとしたら
ミステリー作品に興味ある人ならば、是非とも本作を最後まで諦めずに食らいついて
下さいますことをただただ願うばかりにございます。

少なくともミステリー作品という意味においては中々にいい線行っているというのが
現時点での当方の結論であります。



作画に味があり過ぎるのは兎も角として、より重要なポイントは本作が
雑学系に属するか否かということに尽きるかと思います。

結論から言えば雑学の要素はそこかしこにちりばめられていますが、
それよりも主人公に秘められた過去、これこそが本作のメインディッシュ
であるような気がいたします。

雑学話は只の前菜に過ぎず、少しづつ明らかにされていく主人公の過去の記憶には
ミステリーの要素がかなり強く感じられ、ここにこそ本作最大の見どころがあるのだと言えましょう。

OPのメタルロック調の曲もただの雑学アニメには不釣り合いであることに気づいた時には既に遅し…
初回のファーストインパクトはかなり良かったのですが、雑学メインの作風ならば
見るだけ時間の無駄かも?と疑念を抱いたのが少々迂闊でありました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

えっ?それだけ?面白いことは面白いけど…

10話まで見ました。世界変わった死因集みたいな一見ユーチューブのゆっくり解説みたいな内容ですが、一本軸となるストーリーがあって面白いです。

 その軸となる話が推理仕立てになっています。考察すると解答が出る感じでもないのでサスペンスと言った方がいいかもしれません。
 死刑と主人公の性格のギャップ、恋人のNTR感、当日何があったのかが見えない展開などで、興味を惹かれてきます。現状最後は非常に気になっています。どういう展開になるんでしょう?最後が楽しみです。

 アニメの「動画」としての出来は、まあ紙芝居ですけど、本作は内容が生々しいだけに、丁度いいかもしれません。1話の内容は昔大島渚監督の映画で見たことがありますが、2日くらい食欲がなかった気がします。

 文句があるとすれば、アマプラのあらすじとエピソード毎の紹介に内容を描きすぎです。サムネももうちょっと何とかして、ネタバレ推測させるのやめてほしい。このネタバレは、アマプラだけでなく、各サブスクはエピソード紹介はカテゴリーによっては工夫してほしいと思います。

 なお、確か島田荘司氏だと思いますが、何かの小説で読んだ、死刑で生き残れば死刑執行は取りやめになる、と思った男が一生懸命首を鍛える話があった気がします。
 実は解釈の余地はなく、実際は執行することが目的ではなく、死亡する結果が死刑ですのでそれは誤解だ、という法理を読んだことがあります。死刑囚は刑務所ではなく拘置所に入れられている理由です。
 ですので、本作の展開はそこはフィクションなんですけど、死亡確認してから5分というハードルは上手く話で回避しているのが、工夫で感心しました。



最期までみました。

 うーん。面白くないことはないんですけど、ちょっと結論がなあ。サスペンスなら何か仕込みがなかったですかね?
 恋人が何か秘密があるとか悪事をしてたとか、彼はなぜ死なかったのかという部分の謎解きとかオカルトとか…主人公の冒険に全部ストーカーが関わってたとか、とにかく「へーそうなんだ。なるほどねえ」がなかったですね。

 なんというか、なんともいえないというか…まあ、そういう印象の作品でした。誰かが作品の仕掛けで何かを見つけたような話があれば、再度見る気にもなりますけど、どうでしょう?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
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